猛暑に負けない身体づくり ~日本の知恵とマッサージで暑さに強い身体へ~
Shuアモンの山本です。今年も厳しい猛暑が続いています。
「暑いからできるだけ動きたくない」「冷房の効いた部屋で過ごしたい」と思うのは当然のことです。しかし実は、この時期に身体を動かさなくなることが、夏バテや熱中症、自律神経の乱れを引き起こす大きな原因になることをご存じでしょうか。
昔の日本には、夏を元気に過ごすための知恵がたくさんありました。
朝夕の涼しい時間に畑仕事や散歩を行い、日中は無理をせず休む。打ち水やすだれ、風鈴で涼を感じ、夜はぬるめのお風呂に入り、汗を流して身体を整える。自然と共に暮らしながら、暑さに身体を慣らしていたのです。
現代ではエアコンは欠かせない存在ですが、一日中冷房の中で過ごしていると汗をかく機会が減り、体温調節をする機能が低下します。さらに冷たい飲み物や食事が増えることで胃腸が冷え、血液やリンパの流れも悪くなり、自律神経が乱れやすくなります。
東洋医学では、夏は「心(しん)」と「脾(ひ)」が疲れやすい季節と考えられています。
心は自律神経や睡眠、精神の安定を司り、脾は消化吸収やエネルギーを作る働きを担っています。大量の汗をかくことで「気(エネルギー)」や水分が失われ、冷たいものを摂り過ぎることで胃腸の働きが低下すると、身体は疲れやすくなり、食欲不振やだるさ、不眠、むくみなどの夏バテ症状が現れます。
だからこそ、この季節は「適度に身体を動かすこと」がとても大切です。
ウォーキングやストレッチ、ラジオ体操などで筋肉を動かすと、全身の血液循環が良くなり、酸素や栄養が身体の隅々まで運ばれます。また、筋肉は血液を押し流すポンプの役割も担っています。筋肉が動くことで熱を外へ逃がしやすくなり、汗をかく機能も高まり、暑さに強い身体へと変わっていきます。これを「暑熱順化」といい、熱中症予防にも効果があるとされています。
しかし、現代人はデスクワークや車移動などで筋肉を十分に動かせていない方が多く、身体は思っている以上に硬くなっています。
そんな時におすすめなのが、マッサージです。
マッサージは単に「気持ち良い」だけではありません。
首や肩、背中、腰、脚をほぐすことで筋肉の緊張が和らぎ、血液やリンパの流れが促進されます。身体の巡りが良くなることで老廃物が排出されやすくなり、冷房による冷えやむくみ、だるさの改善にもつながります。また、自律神経のバランスも整いやすくなり、深い睡眠や疲労回復をサポートしてくれます。
特に夏は、首・肩・背中・お腹まわりをケアすることで呼吸が深くなり、内臓の働きも活発になります。東洋医学では「気・血・水」が巡ることで身体は健康を保つと考えられています。マッサージはその巡りを整え、夏に疲れやすい身体を内側から元気にしてくれる大切なケアなのです。
暑い日は無理に激しい運動をする必要はありません。
朝や夕方に10分ほど歩く、寝る前にストレッチをする、38~40℃のぬるめのお風呂に浸かる。そして定期的に身体をほぐして巡りを整える。
この小さな積み重ねが、猛暑に負けない身体をつくります。
今年の夏は、昔から受け継がれてきた日本の知恵と、現代のボディケアを上手に取り入れながら、自律神経と内臓をいたわり、元気に夏を乗り切りましょう。
身体を動かすこと、そして身体を整えることは、暑さに耐えるためではなく、「暑さに負けない身体を育てること」です。
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