秋冬特有「朝の足のしびれ」その原因と改善法

Shuアモンの山本です。朝起きたとき、足がジンジンとしびれたり、感覚が鈍いように感じることはありませんか？
この季節になると「足が冷える」「起きたらしびれて立ち上がれない」などの声が増えてきます。
実はこれ、寒さや自律神経の乱れ、血流の滞りが重なって起こる“秋冬特有のサイン”なのです。

しびれの原因

冷えによる血行不良

気温が下がると血管が収縮し、身体の末端である足先まで血液が届きにくくなります。
特に寝ている間は体温が下がるため、下半身の血流が滞りやすく、
朝起きたときに「ジンジン」「ピリピリ」としたしびれを感じやすくなります。
冷えた足は感覚も鈍くなるため、思うように動けないこともあります。

筋肉のこわばりと神経圧迫

寒さで体が縮こまると、腰やお尻、ふくらはぎの筋肉が硬くなります。
その結果、坐骨神経などを圧迫して、しびれや違和感を感じやすくなります。
長時間同じ姿勢で寝たり、マットレスが柔らかすぎる場合にも起こりやすい症状です。

自律神経の乱れ

秋から冬への季節の変わり目は、気温差や日照時間の変化によって自律神経が乱れやすくなります。
血管を広げたり縮めたりする働きがうまくいかなくなり、
冷えやしびれ、倦怠感として身体に現れるのです。

東洋医学では、この時期は「腎（じん）」の働きが弱まる季節とされ、
腎が冷えることで下半身の血流・温める力が落ち、足の不調が出やすいとも考えられています。

しびれがあるとこんなに辛い

足のしびれは軽く見られがちですが、日常生活に大きな影響を与えます。
朝起きてすぐに立ち上がれない、歩くと違和感がある、冷えて眠れないなど、
活動量が減り、身体全体の代謝も落ちてしまいます。
感覚が鈍ると転倒しやすくなるため、特に注意が必要です。
また、不快な感覚が続くことで、集中力の低下やストレスの原因にもなります。

改善のポイント

① 温めて血流を促す

・寝る前に足湯（38〜40℃で10分）
・レッグウォーマーや湯たんぽでふくらはぎを温める
・起きたら足首をぐるぐる回す、つま先立ちをするなど軽い運動を

② 筋肉をゆるめる

・寝る前にお尻とふくらはぎのストレッチ
・強く押すよりも“心地よく伸ばす”がポイント
・デスクワークが多い人は、１時間ごとに立って身体を動かす

③ 腎をいたわる生活

・黒豆、山芋、くるみ、黒ごまなど“黒い食材”を摂る
・お腹や腰を冷やさない（特に下腹部にカイロがおすすめ）
・睡眠をしっかりとって身体を休める

④ もみほぐしで巡りを整える

ふくらはぎ〜足裏を中心にもみほぐしを行うと、
血流が促され、冷えやしびれの改善に効果的です。
特に足裏の「湧泉（ゆうせん）」やふくらはぎの「承山（しょうざん）」などのツボを刺激すると、
下半身の巡りがスムーズになります。

足のしびれは「冷え」と「血の滞り」のサインです。
温める、動かす、緩める、この３つを意識することで、
朝の不快感がぐっと軽くなります。
季節の変化に身体がついていけないときこそ、
日々のケアで「めぐる」を身体を取り戻しましょう。

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