Shuアモンの谷中です。
季節もようやく秋らしく少し肌寒い気温になってきました。
秋から冬にかけての季節の変化は、気温や湿度が下がり、体調を崩しやすくなる時期です。東洋医学では、これを五行説や陰陽のバランスに基づいて考え、心身のエネルギー(気)や臓器のバランスを整えることで、疲労を改善し健康を維持することを目指します。
今回も東洋医学の目線からこの時期の疲労についてお伝えさせていただきます。
1.養肺(ようはい)
秋は「肺」の季節とされ、肺は呼吸や免疫に関連し、乾燥や冷えに弱いとされます。冬に備えて肺を養うことが大切です。肺をケアすることで免疫力が向上し、風邪などの感染症を防ぎ、疲労回復にもつながります。
①白い食材を摂る:東洋医学では白い食材(大根、レンコン、白ネギ、梨など)が肺を助けるとされています。これらの食材には水分が豊富で、肺を潤す作用があると考えられます。
②深い呼吸を意識する:肺の機能を高めるために、深い呼吸を心がけましょう。朝の新鮮な空気の中で、呼吸法を行うことでリラックス効果も期待できます。
2.温腎(おんじん)
冬は「腎」の季節で、腎は生命エネルギーの源であり、寒さに弱いとされます。腎のエネルギーが不足すると、体が冷え、疲れやすくなることがあります。
①温かい食事を摂る:生姜やニンニク、山椒などの温める食材を積極的に摂りましょう。スープや煮込み料理も腎を助け、体を内側から温める効果があります。
②足湯や温浴:特に腎に関連する足元を温めることが効果的です。足湯や温浴を日常に取り入れると、冷えや疲労回復に役立ちます。
3.気を補う
東洋医学では「気」は生命のエネルギーと考えられ、気が不足すると疲れやすく、体調を崩しやすくなります。
①気を補う食材:山芋、かぼちゃ、もち米、人参など、気を補うとされる食材を積極的に摂取するのが良いとされています。
②適度な運動:ゆっくりとしたウォーキングやストレッチなど、激しすぎない運動が気を流し、体のバランスを整えるのに役立ちます。
4.精神の安定
秋から冬にかけては日照時間が短くなり、気持ちが落ち込みやすくなることもあります。東洋医学では精神の安定も健康に大きく関わると考えられています。
①瞑想や呼吸法:瞑想やゆっくりとした呼吸法を取り入れることで、心のバランスを保ち、ストレスを軽減する効果があります。
②十分な睡眠:陰の時間が長くなる冬は、十分な睡眠を取り、体を休めることが大切です。
気候の変化は内臓にも負担をかけやすくなるため、予防対策をしておくことも健康維持には不可欠です。生活の中に少しずつでも取り入れてみてくださいね♪