こんにちは!Shuアモンの谷中です!ご閲覧いただきありがとうございます!!
以前のブログで経絡(けいらく)とはどのようなものなのかというルーツのお話を少しご説明しましたが、経絡は東洋医学をルーツとしている事、陰陽論(いんようろん)という考え方を用いて身体の不調を確認する事やバランスの大切さのご説明させていただきました。
今回は第二弾として「気・血・津液(水)」(きけつしんえき)という考え方についてご説明していこうと思います!
身体の仕組みや体調不良の原因を考えるときに用いる大切な東洋医学の考え方の一つで、この三つの気・血・津液がバランスを保っている状態が健康を維持している状態なのですが、このバランスが偏ったりしてしまうと身体に思わぬ不調を招く場合があります。
では、気・血・津液とはどのような物なのでしょうか?
わかりやすく今回は「気」とはどのようなものなのかご説明させていただきます!
〇気って何だろう?
身体の生命活動における源(エネルギー)とされており、身体の全身を巡ることで様々な働きを行っています。気には生まれついたときから備わっている先天の気と身体の外から取り入れる事で生まれる後天の気がありこの二つが結びついたものが気と呼ばれています。
・先天(せんてん)の気とは…生まれつき両親から受け継がれるとされている先天の気は五臓(※)の腎に蓄えられており肺に運ばれることで後天の気と結びつきます。
・後天(こうてん)の気とは…身体の外から取り入れる後天の気には二種類あり、食べ物を取り入れる事で作られる「水穀の気」(すいこくのき)と、呼吸することで取り入れられる清気(せいき)があります。
水穀の気は五臓の脾から作られて後に肺に送られ、清気は呼吸することで取り入れた空気が肺に送られることで作られて先天の気と結びつきます。
この先天の気と後天の気が肺で合わさることで気「元気(げんき)」が生成されます。
※五臓って?…皆さん五臓六腑(ごぞうろっぷ)という言葉を聞いたことはありますか?
人間の内臓を表す時に用いられる言葉なのですが、「肝・心・脾・肺・腎」の五つを指します。ちなみに、六腑は「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦(さんしょう)」を指します。
余談ですが、この元気という言葉はまさに言葉のままで身体の活動するエネルギーの源なのですが、元気がないというときは皆さんどのようなことを想像されますか??
気分が落ち込んでいたり、体調がすぐれない時などは元気がない状態であり身体の気のバランスが乱れてしまっているとも言える状態なわけです。
気という言葉は案外日常生活の中にも多く取り入れられており、その多くは人の心情を表す言葉なんですよ!(勇気、気合、眠気、人気、強気、弱気etc…)
目には見えないものですが人の中にある活力のようなものと思ってもらえればわかりやすいかもしれませんね!
〇気の働きってどんなもの??
気(元気)の働きは身体の様々な機能に作用しています。気は宗気(そうき)、営気(えいき)、衛気(えき)という分類があり働きが異なります。
・宗気…呼吸や心臓の拍動に働く気で、体内を巡る気・血・津液の原動力になっています。
・営気…血管の中を流れている気で、全身に栄養を巡らせる働きがあります。
・衛気…血管の外側を包むように流れている気で、免疫機能や身体の水分の調節、臓腑の温度調節などを担っています。
このように身体の深部から表層部にいたるところに気の働きが関連しています。
そして気の働きを大きく分けると5つの働きで成り立っています。
①推動(すいどう)作用…血流や代謝の流れなど全身に栄養を循環させる力
②防衛(ぼうえい)作用…身体の不調の原因から守るための免疫機能にあたる力
③温煦(おんく)作用…体温を温め、身体を活性化させる力
④化生(かせい)作用…消化吸収など取り入れた物質などを変換させる力
⑤固摂(こせつ)作用…身体の中の水分等を一定の状態に維持できるように保つ力
気の働きは見えない部分で体内の様々な機能の働きをサポートしてくれているんですね!
これらの気のバランスが正常に保たれることで健康が維持できていると考えられています。
逆に、気のバランスが乱れてしまうと不調の原因にも繋がってしまいます。
疲れの原因はその症状によって様々ですが、気のバランスが乱れている場合も考えられるかも??
次回は気の不調とはどのようなものなのかについてまとめていこうと思います!
お楽しみに!!